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見落としがちな「逆パワハラ」

「逆パワハラ」とは

パワハラ(パワーハラスメント)への関心が高まり、企業でも各々の対応が行われています。しかし、意外と見落とされているのが、部下から上司に対するパワハラ(以下「逆パワハラ」)です。「えっ、そんなことあるの?」と思われる人もいるかもしれません。企業活動を考えてみると、「部下の方が上司よりパワーを持っている」というケースがあります。


例えば、ある部署での仕事に精通したベテランの一般社員が、新任の上司より、その部署やそこで仕事を進めるにあたり、パワーを持っていることは珍しくありません。新任上司は仕事を進めるために、そのベテラン社員の協力が必要になります。そこで、そのベテラン社員が、自身の優位性を盾に新任上司に対して嫌がらせをするというケースが発生します。


厚生労働省の調査では「パワハラを受けた」と回答した人のうち、3.6%の人は、「部下からパワハラを受けた」と回答しています。(令和5年度 職場のハラスメントに関する実態調査報告書)



「逆パワハラ」はこれから増える?

「逆パワハラ」が今後増えるのでは?と言う可能性が懸念されています。その背景には3つのことが挙げられます。


1つは「職場でパワハラ防止対策が整備され始めていること」です。それ自体は良いことですが、それにより、上司が部下に対して注意などをしにくくなっている側面があります。上司が部下に遠慮がちになることによって、相対的に部下のパワーが高まれば、「逆パワハラ」の素地ができることになります。


2つ目は「女性や若手の登用が進むこと」です。これも良いことである反面、「女性のくせに」「若いくせに」と反感を持つ部下が発生する可能性があります。そのような部下が、上司の指示に従わない、言うことを聞かない、ということになれば、「逆パワハラ」の初期段階です。


最後に、「デジタル化、AI化の進展」です。当然に個人差はあるでしょうが、年齢の高い上司より、若い部下の方が、デジタルやAIに精通していることが一般的だと思われます。


これらの知識が豊富な部下が、これらに疎い上司を見下すような態度を取るということも考えられます。「逆」ではあっても「パワハラ」であるなら、被害者や職場に与える悪影響は大きなものになりかねません。職場として十分に認識しておきましょう。



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代表社員 堀内 太郎
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